静的サイトジェネレータ「Astro」の最新版となる「Astro 7.0」正式版がリリースされました。
Astro 7 is here! A new Rust compiler, a new Rust Markdown/MDX processor, Vite 8 and more. Get ready for 60%+ faster builds.https://t.co/RG0CPr6IUF
— Astro (@astrodotbuild) June 22, 2026
Astroは、ReactやVue、Svelte、Alpine.js、TypeScriptなどのさまざまなフレームワークやライブラリに対応したオープンソースの静的サイトジェネレータです。
ビルド時にWebサイト全体のHTMLが生成され、しかもそのHTMLには全くJavaScriptが含まれないか、もしくはWebブラウザ上での動作に必要な最小限のJavaScriptのみが残されます。
そのため、非常に高速に表示されるWebサイトの生成が可能である点が、Astroの大きな特徴です。
ビルドシステムがVite 8にアップグレード
Astro 7では、ビルドシステムとしてAstro内部で使用しているViteが最新バージョンのVite 8になりました。
Vite 8では、Rustで書かれた新しいバンドラ「Rolldown」が採用されています。これまでViteでは開発時用の高速なバンドラとして「esbuild」が、本番用の最適化に強くプラグインなどに対応する高機能なバンドラとして「Rollup」が採用されていました。
Vite 8で採用されたRolldownは、esbuildに匹敵する高速性とRollupで使われていた多様なプラグインをそのまま利用できる高性能なバンドラとなっており、Astro 7でも新たなバンドラとしてRolldownが使われるようになりました。
Rust製コンパイラで高速に
Astro 7では、Astro 6で実験的に追加されていたRust製コンパイラが正式に採用されることになりました。
参考:静的サイトジェネレータ「Astro 6.0」正式リリース。開発環境としてCloudflare Workers対応。Rust製コンパイラの実験的追加など
Astroには、フロントエンドを構成するために独自のHTML属性などを記述したAstroファイルをコンパイルして、HTML、CSS、JavaScriptなどに変換するためのコンパイラを備えています。
これまでこのコンパイラはGo言語とWebAssemblyで構成されていましたが、新たに書き下ろされた高速なRust製コンパイラとなっています。
Rust製コンパイラなどの採用により、Astro 7ではこれまでのバージョンと比較して動作が15%から最大61%高速になったとさrています。
AstroとViteはCloudflare傘下に
Astroは今年(2026年)1月にCloudflareに買収されています。また、Astro内部でビルドシステムとして採用されているViteも、今年6月にCloudflareに買収されました。
Astro開発チームとしては内部で採用している重要なツールが同じ社内のチームになったことで、今後の新たな発展が期待されます。