Deno 2.9正式リリース。起動が2倍速、消費メモリは半分に。WebViewを用いたデスクトップアプリが作れる「Deno Desktop」など
JavaScript/TypeScriptランタイムのDenoを開発するDeno Landは、Deno 2.9正式版をリリースしました。
Deno 2.9は起動を2倍速にするなどの性能面での大幅向上や、Denoを基盤にJavaScriptやHTMLなどのWebテクノロジーを用いてデスクトップアプリケーションを構築できる「Deno Desktop」コマンドが登場するなど、大きな機能追加や改善が行われたバージョンとなりました。
Deno 2.9 is released!
— Deno (@deno_land) June 25, 2026
› deno desktop
› 2x faster startup, 2x less memory
› min-release-age by default
› css imports
› import npm/pnpm/yarn/bun lockfiles
› deno link/unlink
› deno bundle emits rolled-up d.ts
full release notes: https://t.co/OlGPZQj7vy pic.twitter.com/X9PytoFpOp
WindowsやMacのデスクトップアプリが作れる
Denoは、サーバ上で実行されてWebブラウザからアクセスして利用するWebアプリケーションを実現するための、サーバサイドJavaScriptランタイムとして登場しました。
今回新たに登場した「Deno Desktop」は、このDenoを基盤としたWebアプリケーションを、デスクトップアプリケーションに変換するコマンドです。
つまりDenoを基盤にJavaScriptやTypeScriptおよびHTML/CSSで開発したWebアプリケーションを、そのままWindowsやmacOSのスタンドアロンなアプリケーションとして実行できるようになります。
ターゲットとしてWindows x64、macOS x64/arm64そしてLinux x64/arm64に対応します。
Webブラウザに相当するレンダリングエンジンとしては、それぞれのOSが備えているWebView、WindowsであればWebView2、macOSとLinuxではWebKitを利用します。
また、アプリケーション組み込み用のChromium Embedded Frameworkを組み込むことも可能です。
Webテクノロジーを用いてデスクトップアプリケーションを開発するフレームワークとしてはElectronやTauriがありますが、Deno DesktopによってWebアプリケーションの技術をほぼそのままデスクトップアプリケーション開発に用いることができるようになるため、これまでよりも容易にデスクトップアプリケーションが開発できるようになることが期待されます。
起動速度も最大で倍速に
Deno 2.9では起動速度とメモリ使用量も大きく改善されました。ベンチマークによるとコールドスタートの起動速度で最大約2倍速になり、処理速度も改善されています。

同様に使用量メモリも、ベンチマークでは2分の1から3分の1程度にまで改善されています。

Deno 2.9ではそのほかにも多くの機能追加や改善が行われています。詳細は発表文「Deno 2.9 | Deno」をご覧ください。